直接的には本天沼児童館の藤井館長さんから、
  児童館を丸ごと美術館にする様な企画が考えられないか、と
  相談された事がきっかけです。
  リサーチしてみると、科学館があったり、妙正寺公園があったり、
  科学と自然の散歩みちがあったりと実に魅力的な地域だったのです。
  そうした地域資源を総合的に活用しながら、
  新しい人と人との繋がりを構築していけるのではと考えて
  提案したものが、このプロジェクトです。
 

 

  長年、教育の現場に携わってきて、学校教育の限界点を感じています。
  そうした経験の中から、若い世代が社会との接点を持ちながら
  体験的に学べる場を創る必要性を痛感しています。
  卒業後、いきなり社会と直面するのではなくて、大学生のうちから
  社会との接点を創りつつ、活動や考察を積み重ねていくことで
  鋭敏な社会意識が育まれ将来の社会に対するイメージやモデルを
  想像したり、創りだしたりすることができると考えています。
  
  学生側から見ても、社会との接点を持ちながら活動する事で
  磨かれる能力は大きいと思います。友人でも教員でもない多くの人々と
  コミュニケーションを図らなければならず義務や責任、
  評価が対社会というかたちで出てきますから、
  そのプレッシャーは計り知れず、
  従って達成したときに得る自信や充実感は、
  学内で身内だけで行う実習とは比較にならない程大きな物になります。
  また、活動の過程で、社会の現状やルールに出会い、
  それらにどう対応して行くのかを迫られ、
  社会に対する目や意識が否が応でもクリアになって来ざるを得ません。
  
  美大生をプロジェクトの中心に置いているのは、
  たまたま私が教鞭をとっているのが美術系の学校で、
  そうした人材が集まりやすいことと、プロジェクト自体が、
  イベント性・ワークショップ・広報宣伝等を含むため
  美大生にとっては親しいものである事が大きいと思われます。
  しかし、スタッフの中には美大生以外の学生も含まれていますし、
  私としても限定しているわけではありませんから
  今後は違った分野の学生にも関わってきてもらいたいと考えています。
  この記事を読んで関心を持った人は、是非参加してほしいと思います。


 

  科学とアートはもともとひとつのもの、「人のわざ」でした。
  根本にあることは「世界に対する驚異と好奇心」
  それに触発された「想像力・創造力」です。
  科学とアートをどう結びつけるか、と考えるのではなくて、
  こうした単純な原点に立ち返ってみたいと思っています。

  この、誰でももっている豊かな資源を、
  こどもフェスティバルでは「遊び」の感覚で十分味わい
  堪能してほしいと思っています。


 

  親子で十分に向き合ってほしいですね。
  都市社会は、何かせわしない社会になっていると思っています。
  大人もこどもも忙しい生活に追われています。
  そんな中で親子で十分に向かい合う時間が削られている様に感じます。
  こうしたワークショップを通じて、
  親子で一緒に共通の目標に向けて力を合わせることのすばらしさ、
  お互いを認め合うことのすばらしさを味わってほしいと考えています。

  一生懸命になっている大人の姿をこどもたちに見せてあげてください。
  親子で時間を共有することの豊かさは、
  何物にも代え難い価値では無いでしょうか。